プロ及びレースの公式戦を除くアマチュア向けのサイクリングイベントで一番古いのは何だろう。
私はこのイベントを知るまで、てっきり今年で31回目を迎えた乗鞍のヒルクライム(全日本マウンテンサイクリングin乗鞍)だと思っていました。
しかし、やはり上には上があるものです。
それが「全国サイクリングクラブラリー」。
なんと今年で47回目という老舗イベントだ。
「全国サイクリングクラブラリー」はその名の通り、全国のサイクリングクラブ(サイクリングクラブ連絡協議会所属クラブが主体)が一同に集うイベント。
戦後の自転車ブームの時期から連綿と続く由緒ある大会なのだが、もう一つの特徴がランドナーおよびツーリング車が主体であるということ。
フロントバッグ+前後左右4つのパニアバッグ姿こそ少数派だったものの、ホリゾンタルのクロモリフレームに650B(/A)タイヤと泥除けという伝統的なスタイルが主流派だ。
会場にはたぶん70〜80台前後のランドナーおよびツーリング車が集合していたと思うが、その数も密度も日本一だろう。
700C/23C、STIにカーボンフレームといったロードレーサーの世界とは一線を画すが、ランドナーには独特の美しさがあるのも事実。
また、ここに集まったランドナーのほとんどは、オーナーとビルダーの知見とエスプリが凝縮されたオーダーメイドであることも特筆したい。
サイクリングをスポーツではなく”旅=Journey”と位置づけ、どれだけ快適に移動できるかに特化したランドナーは、今だからこそ再評価されるべき自転車でもある。
取り急ぎの数十枚を第一弾ギャラリーとしてアップする。
デモンタブル(=分割式)や、古めかしくも艶めかしいディレイラーなど、じっくりと見ていただきたい。
なお、写真がイマイチなのは笑ってお許し下さい。